2013年の年末に当センターが事務局を担っているKOBE足湯隊の学生さんと共に能登半島を尋ねました。7年目を迎えた被災地、能登をレポートしていきたいと思います。
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「ボランティアから知り合いへ」
穴水町の復興住宅は「やすらぎマンション」という集合住宅だ。18世帯分の部屋があり、復興住宅として現在入居されているのは11世 帯ほどだそうだ。仮設住宅から復興住宅に移られたすぐのころは、鉄の扉でぱしゃんと閉められて、なかなか皆さんの顔が見えないという声がよく聞かれてい た。仮設住宅にいるときは、「みなさんどうですか?」という声かけも出来ていたが、復興住宅では声がなかなか届かない状態になってしまった。

▲やすらぎマンションの外観
穴水町のボランティア連絡協議会では、「あした塾」という活動をしているTさんが毎月1回の訪問活動を行っている。最後の一人まで見守っていこう、を合言葉に「あした塾だより」を届ける活動をしている。
Tさんが5年間活動を継続する中で、だんだんと顔が見える関係になっていき心を許して話せる関係になっていったという。仮設住宅から復興住宅へ移って2年 が経った頃に、「ようやく落ち着いた」と話される方もいたそうだ。このお正月に年賀状を出させていただいたのだが、そのお返事にも「ようやく落ち着きまし た」と書かれていた。

▲やすらぎマンションの看板
仮設住宅では、ストレスは様々あるけれども周りの人の顔が見えるからホッとする部分や元気が出る部分はあるが、復 興住宅では本当に付き合いがなくなってしまう。そういった孤立感が、2年3年と毎月顔を見せることで和らいでいき、気持ちが落ち着いてきたのではないだろ うか。それは、被災者とボランティアという関係を超えて、知り合いの関係になっていったからだとTさんはおっしゃっていた。

▲穴水の仮設集会所の様子
被災者とボランティアという関係から、知り合いの関係へと変わっていく。それは、人とのつながりが人を支えているということに他ならないだろう。復興住宅 では、訪問活動以外では、たまのイベントでしかつながりが出来ないという。遠いところから想いを馳せる足湯隊として、どのような「つながり」が作れるの か、これからしっかりと考えていきたいと思っている。(頼政良太)
※3月21日(金・祝)13:30~能登半島派遣報告会を開催致します。
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